省エネ住宅

設計者は「省エネ」にどうむきあうべきか?

省エネ住宅について書きたいと思います。

 

東日本大震災後、急速に「省エネ住宅」に注目が集まっています。

では設計者はどのような姿勢、観点で設計しているのか少しお話ししていきます。

 

なぜ、省エネか???「健康」という視点。

 

省エネ=我慢ではない・・・・・一時期、省エネとは我慢することだ!!!と思っていた時期がこの日本にもありました。そのため省エネに懐疑的な設計者、工務店、消費者がほとんどでした。

 

住宅におけるヒートショックによる死亡件数は年間、一万四千件にものぼっています。

交通事故死の五千人程度と比較しても、実に3倍弱であります。

 

さまざまな病気の疾患に関して、家の温かさが重要なファクターになっているという結果が近年大学の研究などで発表されています。

 

省エネはいらないという人はいるかもしれませんが、健康はいらない?というひとはいないでしょう

 

昨今、省エネとは「健康・快適性」と並び立つものとして認識されるようになってきました。

すでに欧州連合(EU)では新築住宅に超高断熱、高気密(日本の次世代省エネルギー基準の3倍程度の性能)が義務化されつつあります。日本でも同様の指標がいちはやく望まれる。加えて持続可能な社会の構築という目標を達成するうえでも、省エネルギー住宅は欠かせないものである。

 

「健康」と「環境」この2つの至上命題を同時にクリア出来るのが真の省エネ住宅」なのである

 

まずは建築でできる省エネ、設備はそのあと・・・・・

「省エネ住宅」というと太陽光発電やHEMS、蓄電池や燃料電池など、設備系の話題が目立つ。しかし、そもそも「まず設備で」というのは、家電立国である日本独特の発想であり、EUではまず外皮性能(断熱材)や日射量の調整など建築性能を十分に担保したうえで、不足する部分を設備で補うというのが主流だ。

わかりやすくたとえるなら、日本は「寒空の中、半袖半ズボンでカイロを持っている」

EUは「しっかりと着こんで十分に暖かいのでカイロをもたない」状態といえる。

こうしてたとえてみると、外皮性能を高めることなく設備一辺倒による対処療法がいかに非効率であるか、理解しやすのではないでしょうか?

 

私も後者の考え方で住宅を設計しています。

昔の日本家屋は庇の深い家が多かった・・・・・というのも暑い日差しを直接部屋の中に入れないという昔の人の知恵(省エネ)だったんですね。縁側などもその工夫の一つです。 

 

また、設備による省エネは大量購入のコストメリットを享受できる大手企業のみ有利に働く。加えて資金さえ準備できれば誰でもすぐに利用できるので、差別化もしづらい。そのため高性能設備の導入は、たしかに大手住宅メーカーにはメリットがあるが、中小規模の設計事務所や工務店へのメリットがほとんどない。

 

我々、設計事務所は独自のノウハウで家づくりをしています。