外壁材について・・・・・・・

外壁材にはどんな種類があるのか知りましょう。


 サイディング
ALC
タイル
セメントモルタル塗り
土塗り
羽目板

ほかにもありますが、一般的に選ばれる外壁材の種類としてはこれくらいでしょう。

それぞれ長所、短所がありますので、詳しく見ていくことにしましょう。

 

 

◆ サイディングの特長

 

 サイディングの主な種類として、窯業系と金属系の2種類があります。

 

◇ 窯業系サイディング

 

窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主な原料で作られます。
セメントなどの原料を釜で圧力をかけながら高温で成形し、それを養生すると完成です。
成形のときに型を付けることで、タイル風にしたり、石積みの雰囲気を出すことが可能です。

最近サイディングのJIS規格が変更となり、14mm以上でないといけなくなりましたが、
サイディングにデザインを施したデザインサイディングは16mm以上が主流です。

当然薄い方が安くなりますが、
歪みなどの不具合、見た目の重厚感、防音効果などに影響を与えるので、
しっかりと選びましょう。
ショールームなどで確認して頂くと分かりますが、
厚みが厚いものの方が、タイルや石目調のデザインが本物らしくなります。

ちなみに価格ですが、

14mmから16mmの変更によって、40坪くらいの住宅であれば、

60~100万円以上はアップするようですので、家を建てる予算と相談する必要はあるようです。

 

また、成形した際には色が付いていないため、工場や現場で塗装を行います。

その塗装の方法によって、メンテナンスにかかる費用が変わってきます。
メンテナンスは、外壁の塗り直しを気にされる方は多いのですが、
目地から水が浸入するのを防ぐコ―キング材は
5~7年程度で割れたり、収縮して隙間が開いたりしますので、
外壁の塗り直し以上に気にする必要があります。

 

 

◇ 金属系サイディング

 

 

金属系サイディングは、鉄やアルミニウムなどの板材に、
発泡系樹脂断熱材を補強材として成形された外壁材です。

非常に軽量ですので、施工が楽といったメリットがあり、
リフォームに向いた材料と言えるでしょう。

厚みは15mmほどが一般的です。

金属のため、出隅や入隅部以外は釘をそのままサイディングに打ちつけるのではなく、
サイディングが重なる部分に釘を打つのが一般的な施工になります。

そのため、釘の跡などが目立たず、綺麗な仕上がりになります。

ただ、凹凸をあまり大きくは出来ませんので、
タイル柄や石目では安っぽさを感じるかもしれません。

比較的シンプルな柄が多いのはそのせいでしょうか。

 

 

◆ ALCの特長

 


ALCとは、autoclaved light weight concreteを略したもので、
つまり、軽量気泡コンクリートを指します。

へーベルハウスが採用しているのがもっとも有名です。

コンクリートは耐火性能などが優れるなど優秀な材料ですが、
重たい、断熱性能がほとんど見込めないといった欠点がありあます。

その欠点を解決したのがALCなのです。

 

ただ、初期費用が高い、メンテナンスが大変などのデメリットもあります。
初期費用としては、材料費と合わせて、上塗りする塗料にお金がかかります。

へーベルハウスは塗料にも気を使い長期間メンテナンスが必要ないような
高級な塗料を使っていますが、
地元の工務店がALCを使う場合には、しっかりとした製品知識を持っていない
ところに頼むとあとあとのメンテナンスで大変な思いをする危険性があります。

また、塗装の方法によって金額が大きく変わることも注意して下さい。

 

 

◆ タイルの特長

 


タイルは、粘土や石材を細かく砕いたものを焼き固めたもので、
材料自体の耐候性や耐久性は非常に優れています。

タイルにも吸水性によって呼び方が異なり、外壁材は磁器質、せっ器質が
主に使われます。

また、その留め付けの方法でも湿式と乾式といった2つの方法があり、
専用金具や専用ボンドなどで下地材に留め付ける乾式が一般的になってきています。

加えて、目地割りもいくつか種類がありますが、通し目地や片馬踏み目地が一般的でしょう。

 

タイルは、耐久性やメンテナンス性には優れるのですが、
イニシャルコストが高い点や、地震が起こった際の剥離などが欠点としてあげられるでしょう。

また、下地材の劣化が分かりにくく、雨水侵入などによって下地が劣化するなどの
問題もありますので、注意が必要です。

見た目の良さは、デザインサイディングなどの模倣商品とはことなり、
長期にわたりその美しさを保ってくれるので、タイル貼りを望む方は多いのですが・・・

 

 

◆ セメントモルタル塗りの特長

   


セメントモルタル塗りとは、湿式の外壁仕上げの方法で、
もともとは隣家の火事の延焼を抑えるために日本に普及したのではないかと
言われています。

このセメントモルタル塗りですが、
塗り方によっていろんな表情を作ることができるため、
外観に個性を出したい方などから支持されています。

ただ、現場で施工するため、職人さんの腕と知識、経験がものをいう世界でもあります。

施工によっては、雨漏れやクラックによる構造躯体の腐朽などが懸念されるため、
細かな規定が定められています。

防水シートの上にラス張りされた下地に下塗り、中塗り、上塗りの
3回セメントモルタルを塗るように性能保証住宅標準仕様では定められています。

セメントモルタル塗りを選択される方は、こういった仕様をしっかりと確認するように
して下さい。

 

 

◆ 土塗りの特長

 


土は古くから外壁の材料として使用されてきました。
しかし、最近ではサイディングなどの普及により、
少なくなりつつある外壁材となっています。

土壁作りは、竹小舞を柱の間に編むことから始まります。
そして、外側から粘土と砂と藁スサを混ぜたものを塗り、荒壁を作ります。

その後10日位放置していると、
荒壁の表面に均一に収縮による割れが生じてきます。

その均一な割れが生じた荒壁に、室内側から裏返し塗りを行い、
最後に屋外側から大直しを行い完成です。

非常に手間と時間と、職人技が必要ですので、
現在ではあまり採用されていません。

以前、京都の北側に行った際に、竹小舞を施工している現場を見かけましたが、
都心部では全く見ることが無くなってしまって寂しいものです。

防火や地震のことを考えると、サイディングに劣ってしまう点や、
都心部では建築確認申請を通すことが難しくなってしまっている点が
ネックとなっているのでしょう。

 

 

◆ 羽目板の特長

 

 

羽目板とは、屋内でムクのひき板をはる施工はご存知の方も多いと思うのですが、
屋外でも使用できます。

以前は、土壁の保護のために、板をはるといったことがされており、
古くから残る家で、雨がかかる地面に近い部分に羽目板をするなどといった
家を見たことある方もいらっしゃるでしょう。

木材のため、反りや乾燥収縮が起こるため、ある程度厚みのある材料を使わないと
割れが出たりする可能性があります。

メンテナンスフリーではないため、家の変化にしっかりと対応できるご家庭でないと
面倒になってメンテナンスしないことに繋がり、建物の寿命が短くなってしまう
危険性があります。

 

また、木材ですので、火災の対策を講じないといけない地域には採用することが難しいと思います。

 

趣のある材料ですので、ぜひ後世に残していきたい住宅ではあるのですが・・・

 

個人的には塗り壁、羽目板外壁が風合いがいいので好きですが、今の日本の法律だとなかなか、どうして、使いにくい外壁材ではあります。

伝統と価格と法律・・・・・・・両立させていくのはなかなか難しいですね。